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2019年11月の記事一覧

11/29 タブレットを活用した授業/租税教室(3年)

 本校では,今年度「ICTの活用を通して,関心・意欲を高める指導方法の工夫」に取り組んでいます。今日は3校時目,体育館で3年1組の保健体育の授業研究が行われたので紹介します。

 球技(バスケットボール)の単元の1時間目,オリエンテーションの授業です。この時間は,バスケットボールの学習のねらい,特性,進め方を理解し,見通しを持つことと,理想的なシュートフォームのポイントを理解し,練習することがねらいです。

 体育館では授業開始前から,軽快な音楽な流れる中,生徒たちがバスケットボールを手にし,シュートの練習に取り組んでいました。チャイムがなって授業開始。集合した生徒たちが教師の説明を聞きながら,バスケットボールという競技の特性とこれからの学習の進め方を理解しました。ここでスライドや実際のゲームの動画を提示し,言葉だけでなく具体的に理解できるような工夫がなされていました。また,バスケットボールはシュートの得点を競う競技であり,シュートが大切であることを実感させたことが後半の学習につながりました。

 後半は正しいシュートフォームを理解し,練習しました。まず,教師がシュートのポイントをバスケットボール部の生徒の協力を得ながら極めて具体的に提示し,何を意識して練習するのかを明確にしました。ただシュートを練習するのではなく,生徒自身が考えながら練習をすることは大切です。ここでタブレットの登場です。班ごとに1台のタブレットが準備されており,お互いのシュートフォームを録画し,再生しながらよりよいシュートフォームとなるよう練習しました。

 次にシュートゲームを行いました。ゲームになると,どうしてもシュートが入ったか入らなかったかに意識が向かいますが,教師が巡回しながら正しいフォームでシュートできるようにアドバイスしていました。

 まとめは学習カードを使っての振り返りでしたが,教師が授業を通して改善の著しい2名の生徒のシュートフォームを生徒たちに動画で提示しました。動画を見ることで,今日の学習のねらいや成果を確認することができたようです。 

 生徒たちは問題なくタブレットを操作しており,授業の中で有効に活用されていたようです。ICTの活用法は授業のスタイル,内容によって様々ですが,これからも工夫して活用していきたいと思います。

 また,今日の5校時には3年生の社会科の授業の一環として「租税教室」を実施しました。町の町民税務課より来られた3名の職員が講師を務め,難しい税のしくみを具体的な事例を挙げながら楽しく説明してくださいました。子供一人あたり,中学を卒業するまでの9年間でかかる教育費は830万円であることや学校の教室を一万円札で埋め尽くすと,なんと2兆5千億円になるなど,生徒たちは驚きながら聞きました。一億円のレプリカを全員が持ち,その重さを実感していました。

 さらに,収入が700万,200万,100万の3人で300万かかる橋を作るときに3人でどう分担するかという問題を,班ごとに話し合いました。様々な意見が出され,平等に負担することの難しさを実感していたようです。社会科の授業では,今日の租税教室を活かして3学期に税のしくみや税金の使い道などを学習していきます。