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2018年4月の記事一覧

4/26 校長の授業参観

 本校では日常的に校長・教頭が授業参観をしています。授業は学校の中でもっとも多くの時間を費やす重要な教育活動であり,その充実が求められます。日ごろは,各学級の授業を数分ずつ観て歩くことが多くなりますが,教室の後ろから入り,生徒の背中を見ただけでも,授業の良し悪しはなんとなく感じられるものです。授業参観の視点は「生徒が主体的に学習しているか」ということです。

 今日は時間があったので,2校時・3校時・4校時と3年1組・2組の6教科の授業をそれぞれ20分くらいずつ参観しました。続けて同じ学級の授業を参観することで,生徒の様々な様子を観ることができます。生徒にとって教科の得意・不得意があり,また教科によって学級の雰囲気も異なるものです。また,同じ学級で多くの教科の授業を参観することで,教師の指導のあり方を比較しながら観ることもできます。教師の指導のあり方については,福島県教育委員会が提示している「授業スタンダード」を参考に参観しています。

 2校時の3年1組は社会科の授業でした。日ごろから生徒が見通しを持って学習に取り組んでいる様子が伺えました。歴史の大きな流れを大切にしながら授業が進められており,ノートやワークシートから教師の意図が読み取れました。

 2校時の3年2組は国語科の授業でした。指名された生徒が黒板に自分の考えを書くことなど,スムーズに学習が進められていました。タイミングよく出てくる教師の賞賛の言葉が素敵でした。

 3校時の3年1組は音楽科の授業でした。教師が実際に教科書を開いて提示するなど,生徒に寄り添った姿勢が観られました。ウォーミングアップから始まる歌唱指導はさすが専門家です。素敵な合唱を聴くことができました。

 3校時の3年2組は英語科の授業でした。会話文を読む活動では,全体・ペア・自由な組合せと,生徒が様々な形で意欲的に学習に取り組んでいました。授業の終わりに,板書をもとにした学習の振り返りがしっかりと行われていました。

 4校時の3年1組は理科の授業でした。化学式の数字の意味を,周囲の生徒と話し合いながら考えていました。また,教師が間違った化学式を提示し,間違いを説明させる学習もあり,生徒に考えさせることが意識されていました。

 4校時の3年2組は数学科の授業でした。生徒が黒板に書いた問題の解答をもとに,教師が補足説明をしていました。生徒のつまずきをもとに既習事項を確認していました。色チョークの使い分けが見事でした。

 どの授業でも生徒の意欲的な学習の様子を観ることができました。各教科とも授業の流れが理解されており,見通しを持って学習していました。忘れ物がないのも,落ち着いた学習につながっているようです。発表する,黒板に書く,ペアで読みあうなど,様々な学習がスムーズにできており,日ごろからそうした学習活動が行われていることが伺えました。

 教師の指導という点で見ると,授業のねらいが明確であり,生徒の活動場面が意識されていました。授業の約束事が定着しており,生徒が安心して学習に取り組むことができています。ただ,どうしても教師の説明が多くなりがちでした。これは,本校に限らないことかもしれません。

 機会を捉えて,今後も授業の様子を紹介していきます。なお,学校に足をお運びいただければ,授業を参観することが可能です。保護者の皆さんはもちろん,地域の皆さん,将来教師を目指す方など,ご希望がありましたら遠慮なくご相談ください。