こんなことがありました!

12/11 プリントはどう使う?

 3校時目に1年生の授業を参観しました。1年1組は理科の授業で音の学習です。実験結果をもとに,まとめをしているようでした。理科の授業ではプリントが配布されることが多く,最終的にはノートに貼り付けているようです。今日もプリントが配布されました。教師はそのプリントの内容を踏まえながら説明,板書(黒板に書く)していきます。途中,生徒たちに問いかけ,確認しながら授業が進み,最後は各自がノートにまとめるという流れでした。

 さて,生徒の様子を見ていると,プリントへの対応が大きく二つに分かれることに気づきました。一つは、プリントが配布されるとすぐに定規やハサミで余白を切り始める生徒たちです。プリントとノートの大きさの関係で,プリントをノートに貼り付けるにはサイズが大きいので,ノートに貼りやすいように余白を切るようです。さっそくノートに貼り付ける生徒も見られました。

 もう一つは、プリントの余白はすぐに切らず,まずは教師の説明をよく聞いて、説明内容や板書事項をプリントの図表や余白に書き込む生徒たちです。そして,最後にノートの整理をする時に初めてプリントを切り始めます。授業冒頭に前の授業の実験記録を記載したプリントが返却されていたようですが,そのプリントで教師から高い評価を得ていた生徒たちは,すぐにプリントを切らない生徒たちのようでした。

 プリントが配布されるとすぐに切る,貼るという生徒が見られます。3校時目の終盤,1年2組で数学科の授業を参観した時もプリントを切っている生徒を見ました。それも大切ですが,切り取ってノートに貼り付けただけでは学力は身につきません。もしかしたら,ノートに貼り付けたことで安心してしまっているかもしれません。まずはプリントの内容を理解することが大事です。教師の説明を聞きながら,ポイントをメモすることができるとよいですね。そうしておくと,後でプリントを見た時に授業の内容を思い出すことができるはずでず。後で活用できるノートこそ,意味のあるノートと言えますね。

 プリントの内容と板書事項が必ずしも同じではないので,プリントや余白にメモや板書事項を書き込むことが難しいのかもしれません。今後,各教室に電子黒板が導入されます。そうすると,生徒に配ったプリントを電子黒板に映し出し,そこに電子ペンで書き込みができるようになり,メモもとりやすくなると思われます。

 各教科の授業で,たくさんのプリントが使われています。教師側もプリントの効果的な活用法や板書との関連づけなど,これからも工夫していく必要があります。生徒の皆さんも,プリントを上手く活用している友達に学びたいものです。

 さて,1年教室の廊下の掲示板に,友達のよさを記した掲示がなされていました。友達のよさを認め合う雰囲気はとても素敵ですね。