12/5 黒板をどう使うか
今日は2校時目に授業を参観しました。体育館で行われていた2年生の保健体育科のダンスはかなり進んでいるようでした。急遽,休んだ先生の授業は自習となりましたが,3年生だったので明日の実力テストに向けて熱心に学習に取り組んでおり,理解不十分な点を教えてもらっている様子も伺えました。
先日,保護者の皆さんにご協力いただいた学校評価アンケートを集計しているのですが,自由記述の欄に授業での黒板の使い方についてご意見があったので,今日は黒板の使い方に着目してみました。授業のどの段階か(最初の頃か,最後の方か)や,どのような学習をしているのか(教員の説明,生徒が黒板に書く,実験,ワークシートの利用)によっても使い方は異なります。数学のように問題を解くために,一度板書したものを消す場合もあります。
黒板とチョークは何十年も前から使われている教具であり,シンプルではありますが,とても重要なものです。県教育委員会が教員向けに出している「授業スタンダード」では,板書(黒板に書くこと)のポイントとして次の4点をあげています。
〇 見やすく,分かりやすい。(文字だけでなく,図,表,写真などを効果的に活用する)
〇 授業の流れが分かる。学び直しができる。(一連の流れがわかるようにする)
〇 思考力を育てる。(線囲み,矢印などを用いて構造的な板書に努める)
〇 子どもと共につくる。(子どもの発言を板書に反映させる)
さて,こうしたポイントで日々の板書を見ると,工夫されている点もあれば,改善が必要な点も見られます。教員は他の授業を参観する機会が少ないので,長年続けている自分のスタイルを変えにくいようです。しかし,学習者である生徒にとってより良い板書を工夫する必要があるのは言うまでもありません。本校としては,まず各教員が様々な板書を見て,そのよさを学べるような取組をしていきたいと思います。参考までに,過去の板書の画像からいくつか紹介します。
また,電子黒板やタブレットが使えれば,もう少しすっきりできる場合もあります。今後,電子黒板等が導入されることになっているため,そうした機器も上手く活用していきたいと思います。
なお,本校では「生徒による授業評価(各教科ごと)」を学期末に実施しています。学習者である生徒の意見を取り入れながら,良い授業づくりに努めていきます。
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