日誌

白鳳集会( 北方領土の日 )

2月7日(火) 今日の白鳳集会では、学年のまとめをしっかりと行ってしめくくるように呼びかけました。また、今日が「北方領土の日」と定められていることから、下学年には少し難しかったのですが、北方領土について話しました。

 1854(安政元)年 日本と昔のロシアが北の国境を話し合い、択捉島・国後島・色丹島・歯舞諸島からなる北方領土を日本の領土としました。江戸時代から日本は北方領土の開発・経営をしていました。今から80年ほど前に行われた。第2次世界大戦での日本の敗戦により、1951(昭和26年)の「サンフランシスコ平和条約」が世界の多くの国と結ばれ、日本が戦争によって奪った土地の権利・権限等は放棄することとなりました。しかし、北方領土は戦争によって獲得した土地ではなく、権限を放棄する中には含まれていませんでしたが、ソ連は千島列島の一部であるとして北方領土を占領し、その状態が現在まで続いています。
 日本は、武力による解決=(つまり、戦争)は行わないと 日本国憲法 で決めています。北方領土を返してもらうために、話し合いによる解決に努力していますが、残念ながら解決の見通しはついていません。北方領土には、そこに住んでいた人の財産や 先祖のお墓もあります。これからも、日本は、根気強く、話し合いによる解決を目指していくでしょう。

 現在、世界では 国と国との争いがみられます。 ウクライナへのロシアの軍事侵攻によって起こった戦争は、もう1年にもなりますが、解決の見通しは立っていません。その間、たくさんの人が犠牲になり、命を失いました。どちらかの国が戦争に勝利しても、亡くなった命は戻ってきません。国と国との問題解決の手段が 戦争という命を犠牲にする手段となったとき、 平和を愛する人たちも、いやおうなく巻き込まれ、命の危機にさらされたり、家族がバラバラになったりと 悲しい運命になります。

 日本は、世界でただ一つの 「戦争をしない」 と誓った国です。平和を大切にする国民であることを誇りに思いたいですね。