日誌

マグロを通して(食育推進事業)

 昨日(16日)県学校給食会、県教育委員会、町教育委員会等のご協力の下、本校5年生に食育授業が実施されました。
 まず、県立いわき海星高校生が実習で漁獲してきたメバチマグロ(体長約1,2m、重さ30kg)
を使って、「魚」がどのような工程を経て、刺身としてスーパーの店頭に並ぶのか、実演(解体)を見せてもらい、説明を聞きました。
   
 5年生は、社会科で水産業を学習しましたが、改めて実物を目の前にして驚き、あっという間に裁かれていく技術に見とれ、サクとなって刺身になりパックされた状態を見て、思わず「オ~ッ」
 給食の物資を納入している業者の方の「捕る人、さばく人、運ぶ人、調理する人など、皆さんの口に入るまでにたくさんの仕事が必要です。また、その仕事をしている人の願いはただ一つ、おいしく食べて欲しい…そんなたくさんの人たちのことを思いながら食べて欲しい」の言葉が印象的でした。
 次に、「捕る」側の学習です。こちらは、実際に本日のマグロを捕ってきたいわき海星高校生が講師です。
   
約70日間に及ぶ実習(遠洋漁業)のお話と実物は、水産業について学習している子ども達に大きな驚きを残してくれました。
 「とれたばかりのマグロやカジキは元気がよいので、近づけない」の言葉が言葉でなく体感できたようで5年生から「暴れるカジキやマグロはどうするのですか?」と質問が出ました。
 そしていよいよ実食。給食の献立は、実習で漁獲してきたカジキのソースカツ。海でとれた食材が、見事に会津のB級グルメへと変身し、子ども達の胃袋へ。
 
 子ども達は豊かな自然に恵まれた福島県を、マグロと会津を結びつけて再認識すると共に、一つの食材には、様々な人たちが関わり、安全においしくいただけることに「感謝」という言葉が納得できたようでした。
 「皆さんが魚をたくさん食べることは、それらに関わるたくさんの働く人たちを元気にしている」そして「一緒に福島県の水産業を考えてみませんか?」という高校生の言葉は、5年生の心に届いたのでは…。
 とっても有意義な、まさに「百聞は一見にしかず」の体験学習のよさを感じ取れた2時間でした。